航空宇宙

右肩上がりのカナダの航空宇宙セクター

カナダの航空宇宙産業は、過去に例のない収益性を達成しつつあります。カナダ企業は、世界中で優良顧客を獲得しています。それは、最先端の高度な技術ソリューションを、納期を守り、かつ、低価格で供給してきたからです。カナダの航空宇宙分野の大手企業は、民間機、軍用機、フライトシミュレータ、空中防衛システム、アフターマーケットサービスで有名です。カナダの航空宇宙産業における世界シェアは、この 20年間で3倍に拡大し、カナダは世界第 5位の航空宇宙製品製造国となりました。

カナダの未来は現在と同様に明るいものとなるでしょう。それは、税額控除制度の充実などにより、ビジネスコストが低いことに加え、国立航空宇宙研究所など、高度な研究開発インフラが整備されているからです。また、カナダは世界有数の優秀な労働力を抱えており、知識面でも有利な立場にあります。さらに、航空宇宙産業では次世代イノベーションの可能性が無限に広がっています。規制環境が企業に親和的であること、特許権の存続期間が20年に改正されたこと、そして、産業クラスターが国際色豊かな都心部にあるため、極めて高い生活の質が保証されているからです。

カナダの魅力:

  • 400社の企業が82,000人の高度な熟練を有する労働者を雇用しています。
  • 国内生産量の80%は輸出され、そのうち60%が米国向けです。
  • 産業生産の80%は非軍事用です。
  • 20校の大学では航空宇宙と航空宇宙工学の上級学位を取得できます。
  • カナダの大学は毎年3,000人の航空宇宙学学士を輩出しています。

カナダの航空宇宙分野の卓越性

小型ジェット機・ビジネスジェット機

カナダに拠点を置くボンバルディア社は、世界トップレベルの小型ジェット機・ビジネスジェット機メーカーです。同社のCRJ(カナディア・リージョナル・ジェット)は世界の60社以上の航空会社で利用されており、1,500機以上が現在就航しています。

ガスタービンエンジン

カナダ企業は、小型ガスタービンエンジンの分野において、世界需要の3分の1を供給しています。2006年12月にプラット・アンド・ホイットニー・カナダ社が、新製品開発を支援するために、15億ドル規模の5カ年研究開発構想を発表しています。

商用フライトシミュレータ/視覚シミュレーション

カナダの製品は、視覚シミュレータ分野において、世界シェア70%を誇っています。カナダ企業は大型フライトシミュレータ、視覚システム、フライトトレーニング装置の設計・製造で世界をリードしています。

民間ヘリコプター

カナダは、民間ヘリコプターの分野において、世界シェアの4分の1を握っています。モントリオールに拠点を置くベル・ヘリコプター・テキストロン社は、回転翼航空機の世界トップメーカーです。EADS(欧州航空宇宙防衛会社)の子会社であるユーロコプター・カナダ社は、1984年以降オンタリオ州フォートエリーにて、ヘリコプターを生産しています。

着陸装置製造

カナダは、新造大型航空機の着陸装置の60%を製造するなど、着陸装置の分野において、世界シェアの約3分の1を握っています。このセクターは、国内系、外資系、そして多国籍の着陸装置メーカーから構成されており、世界有数の市場規模を誇ります。製品・サービスのほとんどは国外に輸出されています。

航空機・エンジン・部品の整備・修理・オーバーホール(MRO

カナダには、1,100社を超える認定航空機整備会社があります。それらは、年間30億ドル以上の収益を生み出し、17,000人の高度な技術を有する労働者を雇用しています。カナダ企業は、回転翼航空機向けのさまざまなMROサービスを開発しています。北米とヨーロッパで生産される、ヘリコプターのほぼ全モデルを扱っています。

創造的クラスター

カナダには、一流の航空宇宙産業拠点が至る所に存在します。ブリティッシュコロンビア州は、次の分野で世界の注目を集めています。軍艦隊向けのプログラム管理支援、技術支援、整備支援、材料支援、情報システム支援や、回転翼・固定翼航空機向けの整備、修理、オーバーホール、そして、ヘリコプターサービスの分野です。アルバータ州とサスカチュワン州は、高度な専門技術を誇っています。2州の整備・修理・オーバーホールセクターは、無人車両システムの新興拠点となっています。そして、優れたアフターマーケット製品・サービスを提供しています。この2州は多くの世界的な防衛用電子機器企業の本拠地でもあります。衛星システム分野においても、高い技術力を持っています。一方、カナダの大西洋岸地域は次の分野で有名です。整備・修理・オーバーホールセクター、ヘリコプターサービス、ガスタービン、ソフトウェア開発、システムインテグレーション、トレーニング、そしてシミュレーションの分野です。

世界的に名高い産業クラスターの所在地:

モントリオール
モントリオールは、航空宇宙セクターの国内最大の拠点です。モントリオールの航空宇宙関連輸出は、2007年だけで総額98億ドルを超えました。モントリオールは、航空機アセンブリ、エンジンの製造・整備・オーバーホール・修理、航空電子工学、着陸装置に関する専門技術で世界的に認められています。ケベック州にはボンバルディア・エアロスペース、ベル・ヘリコプター・テキストロン・カナダ、プラット・アンド・ホイットニー・カナダ、ロールスロイス・カナダ、CAEなどの企業が集まっており、42,400人以上の従業員が航空宇宙セクターで働いています。また、モントリオールにはカナダ宇宙機関や航空宇宙技術センターなど10を超える航空宇宙研究センターがあります。国際航空運送協会(IATA)、国際ビジネス航空評議会(IBAC)、国際民間航空機関(ICAO)など、国際組織の本部も置かれています。

トロント
オンタリオ州南西部には、カナダで2番目の規模を誇る航空宇宙産業クラスターがあり、トロントはその中心地です。200社以上の企業が、20,000人を超える技術労働者を雇用しています。トロントにはボンバルディア・エアロスペースや、プラット・アンド・ホイットニー・カナダ、ハニーウェル・カナダ、L-3エレクトロニック・システムズ、マゼラン・アンド・ノーススター・エアロスペースなど世界トップクラスの航空宇宙企業があります。それらは、航空機部品製造、航空機システム開発、整備・オーバーホールの分野で世界的に評価されています。トロント大学の航空宇宙研究所とライアソン大学の航空宇宙設計革新研究所は、継続的に産業革新を生み出すため、数多くの研究開発プロジェクトに産業界のパートナーと共同で取り組み、次世代の技術を有する労働者を育成しています。

ウィニペグ
ウィニペグにはカナダ西部最大の航空宇宙クラスターがあり、北米における複合材料航空機部品製造と航空機整備・修理・オーバーホールの一大拠点となっています。地元企業・国内企業 社のほか、ボーイング・カナダ・テクノロジー、スタンダード・エアロ、マゼラン・エアロスペース、アヴェオスという世界的企業4 社がこのクラスターの中心となっており、5,300 人の労働者が直接雇用されています。 さらに、ボーイング社の民間航空機分野の、10大主要国際拠点の中で、米国外に置かれているのは3拠点のみですが、その3拠点のうちの1つがウィニペグにあります。これはこの種の施設としては北米で最大です。