再生可能エネルギー
カナダ
再生可能エネルギー大国
カナダは、豊富な再生可能エネルギ ーの恩恵を受けており、豊富な水、 太陽光、風力、バイオマスなど、グリ ーンエネルギーを生み出す莫大かつ多 様な天然資源に恵まれています。水資 源は、世界の淡水域の5分の1を占める淡 水域とカナダを囲む3つの海により、ほ ぼ無限に供給されます。またカナダの 長い海岸線と広大な陸地からは、世界最 良の風力資源がもたらされます。さらに 白夜の地は、太陽エネルギーにうってつ けです。カナダの陸地の35%を覆う森林は、 地球最大の広さを誇り、バイオエネルギ ー原料が安定して供給されます。
カナダには、優れたインフラ、統合輸送ネ ットワーク、高度な製造専門技術、高い技術 を持つ労働力、低い労働コストという別の強み もあります。手厚い研究開発税優遇措置、積 極的な規制制度、長期的な「グリーン」政策 は、再生可能エネルギー産業への投資を円滑 にします。再生可能エネルギーセクターは、 飛躍的な成長が見込まれており、急成長を続 けるこの産業向けに競争力のある技術・製品 ・サービスを開発し商品化するために、戦略 的な提携や投資を行う機会に満ちあふれてい ます。
カナダの魅力:
- 世界最大の水力発電国であり、年間353テラワット時の電力を発電し、そのうち60%を輸出
- 一人当たりのバイオマス資源量が世界一
- カナダの風力セクターは 、2000年から2006年までの間に51%と いう史上最高の成長率を記録
- 空気集熱式ソーラーコレクターの開発・商品化の世界的リーダー
- 地球上で最も教育水準の高い国民:150 校の専門学校と大学で年間150万人の学生 が勉強
- 総ビジネスコストがG7諸国中最低
セクターの強み
風力
風力エネルギーは 、カナダで最も急成長を遂げ ている再生可能エネルギー資 源であり、最盛期はまだこれ からです。2008年にカナダは、風 力エネルギー設置容量2,000メガワ ットを上回った、世界で12番目の 国となり、2008年末には2,369メガワッ トまで増加しました。カナダの風 力発電基地は、現在、カナダの電 力需要の約1%を賄える電力を生産し ています。2009年には、2008年に比べて 風力エネルギー設置容量が増える ことが見込まれています。実際に は、最低でも650メガワットの容量 が2009年に設置される予定であり、カ ナダの設置容量は3,000メガワットを超 えることになります。カナダ風力エ ネルギー協会は、カナダ州政府の目標 と目的が達成されれば、最終的に2016年ま でに、少なくとも12,000メガワットが始 動すると予測しています。約430 社の企業がカナダの風力エネルギー セクターで活動しており、2004年には 1,000人以下であった労働者は、現在4,000人 を超えています。カナダの風力エネ ルギー産業は、小売業者、販売業者 、風力タービン部品メーカーや、財源と 商業的信頼性をもたらす大規模なエネル ギー企業、事業会社、インカムファンド に支えられている開発業者で成り立ってい ます。風力エネルギー産業の急成長の結果 、市場に参入する企業数も増えました。7,000メ ガワット分の石炭発電プラント閉鎖計画 と、連邦政府や州政府による再生エネルギー生 成支援により、風力エネルギーセクターは、さらに 成長のチャンスが与えられています。2012年まで に、カナダ関連の投資は、年間18億カナダドル にのぼると予測されています。2013年までには、 カナダの風力エネルギー産業は、製造、設備、整備の分野で 、質の高い13,000人の雇用を生み出すと予想されて おり、年間収益は3兆9,040億カナダドルにのぼると見込まれています。
太陽光
カナダでは、>晴天日が多いため、太陽エネルギーに 大きな発展の可能性があります。一部の州は、低公害 電力の購入を主な長期的公約に掲げており、急成長し ているこの分野の国内での発展に拍車がかかっていま す。またカナダ企業は、様々な新しい技術、製品、サ ービスが存在する国際市場で、非常に大きなシェアを 手にしています。2007年の時点でカナダでは、推定544,000平方 メートルのソーラーコレクターが稼働しており、その内訳は、 プール暖房用の非ガラスプラスチックソーラーコレクターが大 部分を占め(71%)、そのほかには建物暖房用の空気集熱式非ガラ ス多孔板ソーラーコレクター(26%)があります。これにより約627,000ギ ガジュールのエネルギーが生成されており、これは年間38,000トンの二酸 化炭素排出量の削減量に相当します。カナダの太陽エネルギー関連組 織(販売会社、卸売業者、製品メーカー、民間コンサルタント、システム設置業者、企業団体)は150以上あり、太陽光発電市場の活力となっています。太陽光発電システム製造セクターは、過去5年間で著しく成長 し、国内市場と輸出市場のどちらの需要も満たせるまでになりました。 2005年に627人だった製造部門の雇用は、2006年は645人と微増しています。太陽 光発電システム製造産業は、原材料から、システムインテグ レーションや製造設備といった最終製品まで、サプライチェ ーン全体を網羅しています。太陽光発電技術市場の年間平均成長率は 、10年以上にわたって20%以上を記録しています。カナダの太陽熱温水暖房 セクターには、供給業者、販売会社、ソーラーコレクター・交換器・ポン プ・タンク・レギュレータのメーカーなどが属しています。カナダの太陽熱暖房技術は、 世界中で利用されており、作物乾燥に役立っています。カナダのノウハウ のおかげで、南米の国々やアジアの国々では、より経済的で持続性のある 乾燥技術を利用できるようになりました。
バイオエネルギー
カナダの豊富なバイオマス資源から作られる再生可能エネルギー資源は、 現在、カナダの全エネルギー供給量の約6%を占めています。カナダのバイオ エネルギー生産には、燃焼、熱分解、ガス化、嫌気性消化、埋立廃棄物のバイオガス利 用、発酵、バイオマスオイルの触媒水素化処理などが含まれています。カナダ企業が最 先端の変換技術を開発していることに加え、カナダは、豊富な農業・森林 バイオマス資源と大量の廃棄物有機材料に恵まれているため、新興バイオ経済 は大きな可能性を秘めており、またとない機会をもたらします。次世代技術の開発により、カナダは、より多様なエネルギー供給へ転換するとともに、持続的かつ再生可能なバイオエネルギー/生化学物質開発の分野で、革新的かつ信頼の置ける世界的リーダーの地位を獲得することになると予測されています。
水力発電
475の水力発電プラントのある水力発電セクターは、カナダで最も古い、すでに確立されたグリーンエネルギー産業です。水力発電は 、カナダの再生可能発電量の97%を占めており、世界の水力発電量の約13%を占めています。カナダは、水力発電の世界的リーダーで、70,858メガ ワット以上の設置容量があり、年間平均350テラワット時の電力を生産しています。技術的にはさらに118,000メガワットの水力発電開発が可能であり、これは現在稼働中の発電量の2倍に相当します。水力発電産業の温室効果ガス排出量は 、全ての主要電力供給源の中で最も少なく、石炭火力発電プラントの60分の1、天然ガス発電プラントの18から30分の1という低水準であり、 空気汚染物質を排出しません。これらの強みに加え、水力発電は、その大きな貯蔵容量のおかげで 、風力エネルギーや太陽光エネルギーなどの再生可能エネルギーの開発を支える源となっています。水力発電のもうひとつの分野として、送電インフラを利用しない遠隔地向けの小規模水力発電プラントもあります。
海洋エネルギー
3つの海に囲まれたカナダは、非常に豊富な、 潮流エネルギー資源と波力エネルギー資源とに恵まれています。ほとんどの海洋エネルギー技術は、まだ実用段階ではありませんが、実証プロジェクトによって、海洋エネルギーの環境を守る社会的な利益と投資家に対する潜在的利益が 、少しずつ明らかになっています。カナダは 、ノバスコシア州のファンディ湾にあるアナポリス ・ロイヤルに20メガワット規模の潮流エネルギープラントを建設し、海洋エネルギー分野での開発を始めました。この種のプラントで最初に建設されたプラン トの一つであるこの潮流エネルギープラントは 、1984年から稼働しており、北米唯一の潮流エネルギープラントです。カナダは 、海洋エネルギーの世界的リーダーを目指しており、海洋製造・海洋作業、潮 流エネルギーを利用するための水平軸・垂直軸タービン、潮流発電ステーショ ンの運用、海中作業用の有人・無人リモートツーリングシステム、実用規模の拡 張可能モジュール式遠隔独立沖波・沿岸波発生装置、海洋技術研究所およびカナダ水力学センタ ーの波技術試験・シミュレーション設備、波力エネルギー資源・潮流エネルギー資源評価、波力エネルギ ー駆動型海水脱塩技術、数値モデリング、波測定・分析、流量測定などの分野に秀でた国として、 急速に有名になりつつあります。
投資インセンティブ
- クリーンエネルギー生成に対する加速減価償却率50%
- 新しい製品・プロセス、改良された製品・プロセス、または技術的に進んだ製品・プロセスにつながる研究開発活動費用を 、科学研究および実験開発(SR&ED)プログラムにより支援
- エコエナジーのための再生可能発電―風力エネルギー、バイオマスエネルギー、環境に優しい水力エネルギー、地熱エネルギー、太陽光発電エネルギー、海洋エネ ルギーなどの再生可能エネルギーから生成されるクリーン電力の供給量を増やすために 、14億8000万ドルを投資
- エコエナジー技術構想―クリーンエネルギー科学技術に2億3 ,000万ドルを投資。これは、再生可能エネルギーやバイオエネ ルギーのようなクリーンな供給源からのエネルギーの開発や 、二酸化炭素排出がない化石燃料の生産法を発見するために 必要な次世代エネルギー技術の開発を支える、研究・開発・ 実証の資金とされる。
